小台囃子保存会

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由緒

  1. 歴史
  2. 日枝神社
  3. 構成組織
  4. 山車
  5. 祭囃子

由緒

歴史

 小台の例大祭は昭和初期から続いているお祭りです。豊作を祝う秋祭りや、先祖の霊を弔う夏祭りなどとは違い、春に行われる少し珍しいお祭りです。これは元々農家が多く、向こう一年間の五穀豊穣や無病息災を願って神様をお祀りしたのが発祥と言われています。また、この時期農業が落ち着くのも理由の一つと言われています。4月3日が正式な開催日ではありますが、近年の社会情勢から3月末~4月初めの土曜日に宵宮、日曜日に本宮が開催されます。

 宵宮(よいみや)とは、神様をお迎えするための準備、さらにはこの事を氏子全体へ伝える大切な儀式です。本来は文字通り宵(夕方)から朝までの儀式ですが、小台ではお昼から夕方までに時間をずらして開催されています。

 本宮(ほんみや)とは、宵宮でお迎えした神様に祈りを捧げ、山車に乗っていただき、地域を曳き廻して氏子総出で歓迎する儀式です。

 人手不足で一時は途絶えていましたが、氏子の熱意と協力で復活を果たし、現在まで代々引き継がれてきた歴史あるお祭りです。

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日枝神社

~祭神~

~由緒~

~祭祀~

~境内社~

 稲荷神社

 ~祭神~

 ~由緒~

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構成組織

 例大祭を開催するにあたり、例大祭執行委員会を発足して運営しています。この執行委員会を構成する組織は大きく分けて3つあります。

小台日枝神社氏子(うじこ)
 【氏子】(うじこ)とは、氏神様(うじがみさま)を祀り、氏神様に守られている地域住民のことを意味します。すなわち、小台住民全員が氏子ということであり、この例大祭は氏子全員の為のお祭りとなります。

小台自治会
 「例大祭は氏子の為のお祭り」とはいっても、規模が大きいので全体をまとめる組織が必要になります。そこで、普段から地域全体をまとめている自治会も参加して例大祭を執り行っています。具体的には交通部による交通整理、組長や地区長による休憩所の準備・接待などを取り仕切ってもらっています。

小台囃子保存会
 例大祭において、山車の運行や祭囃子の演奏・指導など、知識と経験が必要な部分についてはより専門的な組織が必要なので、小台囃子保存会が担当します。特に山車の運行は技術と経験が必要で、例大祭全体の動きにかかわってくる重要な作業なので、毎年保存会の副会長が執行委員長を任されています。

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山車(だし)

全高 4.55m
全長 3.70m
全幅 3.02m

 小台の例大祭で曳きまわされる山車は、井上弥太郎氏によって作られました。当時は大きい農家が多く、関東大震災で被災した旧家の立派な大黒柱を集め、それを骨組みにして作られたそうです。その後、人手不足により例大祭が開催されなくなったため手入れがされず、上屋(うわや)部分(2階部分)が腐ってしまった為、井上三好氏によって修復され、例大祭も無事復活しました。

 山車の造りは木造2階建て、動力(エンジン)はもちろん操舵機構(ハンドル)もありません。動力は引綱、操舵は梃子(てこ)を使って動かします。(山車の操舵について、詳しくは保存会のホームページで紹介します。)
 芯棒(しんぼう)(車軸)は(けやき(()っぱ(車輪)は松の丸太の芯だけを贅沢に使った削り出し、輪っぱの位置は車体より飛び出している外輪(そとわ)ですが、隣村の岩原の影響で舵を切る前梃子(まえでこ)内輪(うちわ)用が使われています。
 破風(はふ)は折りたたみ式で、屋根も車幅と同じくらいまでたためます。
 彫り物は屋根に鳳凰(ほうおう)、1階部の正面には稲村ヶ崎で奇蹟を起こした新田義貞、背面には鞍馬天狗を題材にした牛若丸と大天狗が掘られています。その他にも龍や鷺、狛犬などの生き物が彫られています。特にこの狛犬は前後左右に6匹いますが、1匹だけ玉を持っており、この玉がある面が山車の正面になります。
 近年では、屋根の一部に天窓を作成して顔を出せるようにしたり、輪っぱに鉄輪をはめ、鉄板を取り付けた外輪用の前梃子を作成するなど、毎年工夫を凝らし、伝統を残しつつも進化している少し変わった山車です。

整備記録

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祭囃子

 山車の2階で演奏されている太鼓や笛は【小台囃子】というお囃子です。曲目は【はやし】【正傳(しょうでん)】【神田丸(かんだまる)】【鎌倉(かまくら)】【しちょうめ】となっています。山車運行中は演奏が途切れないよう、この5曲をくり返します。(小台囃子について、詳しくは保存会、遊神のホームページで紹介します。)
 この小台囃子は(しめ)(小太鼓)を主に小学生~中学生が、大胴(おおど)(大太鼓)を主に中学生~高校生が叩いています。毎年毎年この例大祭に向けて、約1ヶ月間一生懸命練習して本番を迎えます。

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